伐採した竹を無駄なく活用|竹チップ・竹パウダー・竹炭のビジネス展開
放置竹林の問題が深刻化する中、伐採した竹を「廃棄物」から「地域資源」へと転換する取り組みが注目を集めています。竹チップ、竹パウダー、竹炭といった加工品への展開は、単なる環境対策にとどまらず、新たなビジネス機会を生み出す持続可能な事業モデルです。
本記事では、伐採した竹を無駄なく活用し、複数の販売ルートを構築するための実践的な知識をご紹介します。竹林整備から加工、販売までの一貫した流れと、各段階での重要なポイントを解説することで、皆さまの竹資源の有効活用をサポートいたします。
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有限会社正樹園は、静岡県菊川市に拠点を置き、30年以上にわたって造園工事・外構工事・庭木剪定に携わってまいりました。近年、地域の放置竹林問題に対応するため、竹林整備・管理事業を拡大し、伐採した竹を竹チップ・竹パウダーとして販売する新事業を開始いたしました。
本記事では、当社の竹資源活用事業の経験をもとに、伐採竹の無駄のない活用法と、各加工品のビジネス展開について、実践的な知識をお伝えします。菊川市・掛川市をはじめ、静岡県全域での竹林整備をお考えの方は、ぜひご参考ください。
竹資源の活用が求められる背景

■ 放置竹林が抱える問題
日本全国で放置竹林の拡大が深刻な課題となっています。竹の所有者の高齢化や管理不全により、無秩序に拡がった竹林は、周辺の樹木を圧迫し、生態系のバランスを崩します。さらに、土砂災害のリスク増加や景観悪化といった問題にも発展しています。
特に静岡県は竹林面積が多く、菊川市・掛川市周辺でも放置竹林の整備ニーズが高まっています。こうした課題に対応するためには、竹林の適切な整備と、伐採した竹の有効活用がセットで求められます。
■ 伐採竹を無駄にしない理由
従来、伐採した竹の多くは焼却や埋設といった処分方法が取られてきました。しかし、竹は優れた資源であり、適切に加工することで、複数の有価商品へと生まれ変わります。竹チップはマルチング材や雑草対策に、竹パウダーは土壌改良材として、竹炭は環境浄化や農業資材として活用できます。
こうした加工品への転換により、廃棄コストの削減と新たな収益源の創出が同時に実現します。環境保全と経済効果の両面で、持続可能なビジネスモデルとして機能するのです。
■ 環境配慮とビジネス機会の両立
竹資源の活用は、単なる経済効果だけでなく、地域社会への社会貢献としても価値があります。放置竹林を整備することで地域の景観が改善され、竹林所有者の負担を軽減できます。同時に、伐採竹の有効活用により、地域資源の循環型経済を実現できるのです。
このような取り組みは、企業のSDGs対応や環境配慮のPRにもつながります。ビジネスの成長と社会貢献を同時に実現できる点が、竹資源活用事業の大きな魅力といえるでしょう。
竹チップの製造と活用方法
■ 竹チップとは
竹チップは、伐採した竹を粉砕機で破砕して製造される資材です。サイズは様々で、粗めのものから細かいものまで加工方法によって調整できます。竹チップの特徴は、木材チップと比べても耐久性が高く、分解が遅いため、長期間効果が持続する点です。
製造には粉砕機が必要ですが、伐採竹をまとめて処理できるため、大量の竹林整備と組み合わせることで採算性が高まります。
■ マルチング材としての効果
竹チップの最大の活用用途は、庭園・農地のマルチング材です。土の表面に敷くことで、以下の効果が期待できます:
特に、有限会社正樹園では造園工事・外構工事を手がけているため、庭づくりと竹チップの提案をセットで行うことで、顧客満足度を高めることができます。
■ 販売ルートの確保
竹チップの販売ルートとしては、以下のような方法が考えられます:
農業・園芸店への販売
対象:園芸店・ホームセンター・農産物直売所
造園業者への卸販売
対象:地域の造園業者・外構工事業者
オンライン販売
対象:ネットショップ・ECモール・SNS
自社工事での活用
対象:造園工事・外構工事の施工時に提案
当社のように造園工事業者の場合、自社の施工現場で竹チップを推奨することで、顧客満足度と販売機会を同時に高めることができます。
竹パウダーの製造と土壌改良活用
■ 竹パウダーの特性
竹パウダーは、竹チップをさらに細かく粉砕して製造される粉末状の資材です。竹に含まれるケイ酸やミネラル成分が豊富に含まれており、土壌改良材として高い価値があります。
竹パウダーの主な特徴:
土壌のPH調整
竹に含まれるケイ酸が土壌を弱アルカリ性に調整。酸性土壌の改良に有効
ミネラル成分の供給
カリウム・マグネシウム・鉄などの微量元素が植物吸収性で含有
保水性・通気性向上
粉末状の構造により、土壌の隙間を改善。根張り環境が向上
有機物含有
土壌微生物の活性化を促進。肥沃度向上につながる
■ 農業での活用シーン
竹パウダーは、農業現場で以下のような用途で活用されています:
静岡県菊川市・掛川市は茶の主要産地です。地域の茶農家向けに竹パウダーを提案することで、新たな販売ルートの構築が可能です。
■ 販売戦略と顧客開拓
竹パウダーの販売ルート拡大には、以下のような戦略が有効です:
農協・営農組合への提案
地域の農業協同組合や営農組合に販売提案を行い、会員農家への推奨を獲得します。詳細については直接お問い合わせください。
有機農業推進組織との連携
有機農業に取り組む農家団体や認証機関と連携し、化学肥料代替商品として位置づけます。具体的な条件についてはお気軽にご相談ください。
試験販売・サンプル配布
小売パッケージを製造し、農業資材店での試験販売を実施。農家からの口コミを営業材料とします。
オンライン・通販チャネル
ネットショップやECモールに出店し、小口販売で個人農家・家庭菜園愛好家にアプローチします。
竹炭の製造と多様な活用用途
■ 竹炭製造プロセス
竹炭は、太い竹や大きな竹材を低酸素環境で加熱して製造します。製造には炭焼き窯や専門的な技術が必要ですが、適切に製造された竹炭は極めて高い機能性を発揮します。
竹炭の特徴:
多孔質構造
表面に無数の小さな穴を持ち、高い吸着性と通気性を実現
ミネラル含有
竹に本来含まれていたミネラル成分が濃縮。土壌改良に有効
環境配慮
化学製品を使わない天然素材。安心・安全な環境浄化が可能
■ 農業・園芸での活用
竹炭は、以下のような農業・園芸用途で活用されています:
■ その他の用途展開
竹炭の活用は農業だけに限りません。以下のような多様な用途があり、新たなビジネス機会を創出しています:
水質浄化
用途:池・水槽のろ過材。水中の不純物を吸着し水質を改善
脱臭・消臭
用途:畜舎・農場の臭気対策。吸着性で悪臭成分を除去
食品加工
用途:竹炭パウダーを食品添加物として利用。デトックス製品等
建築・建材
用途:調湿建材や断熱材として利用。環境配慮型建築に対応
竹資源活用ビジネスの採算性と課題
■ コスト構造の最適化
竹資源活用ビジネスにおいて、採算性を確保するためには、コスト管理が極めて重要です。竹チップ・竹パウダー・竹炭のいずれも「素材を売るだけ」では利益が限定的になりやすいため、複数の加工品を組み合わせた販売戦略が必要です。
コスト最適化のポイント:
竹林整備と加工のセット化
竹林整備の作業料と伐採竹の販売益をセットで獲得。単一の収益源に依存しない構造を構築する。
機械・設備の共有・効率化
粉砕機などの設備を複数の竹林整備案件で活用し、1件あたりのコストを削減。設備投資の回収期間を短縮する。
販売ルート多角化
農協・園芸店・オンライン・自社工事等、複数の販売チャネルを開発。販売価格の競争圧力を緩和する。
小ロット販売・高付加価値化
大量売却での単価低下を避けるため、パッケージング・ブランド化により高付加価値商品化を図る。
■ 補助金・支援制度の活用
竹林整備に関しては、自治体や国が提供する補助金・支援制度が存在します。これらを活用することで、事業立ち上げの経済的負担を大幅に軽減できます。
静岡県内の主な支援制度(詳細については、各市町村役場や農業委員会にお問い合わせください):
竹林整備補助金
内容:放置竹林の伐採・整備に要する費用の一部を助成
間伐・搬出支援
内容:竹材の搬出・加工に関わる機械利用料等を助成
森林環境整備交付金
内容:森林・竹林の適正管理に向けた人件費・機材費を支援
補助金の申請手続きは複雑な場合がありますが、地域の農林事務所や専門業者に相談することで、申請負担を軽減できます。
■ 事業継続のポイント
竹資源活用ビジネスが継続可能な事業となるためには、以下の要素が不可欠です:
安定した竹林整備案件の確保
竹資源の供給源を絶やさないため、複数の竹林所有者や自治体との長期的な提携関係を構築。竹材の安定調達を実現する。
加工製品の品質安定
竹チップ・竹パウダーの品質にばらつきがないよう、製造プロセスを標準化。顧客満足度を維持し、リピート購入を獲得する。
販売ルート開拓の継続投資
新規顧客開拓を常に実施し、既存顧客との関係維持と新規ルート開発のバランスを図る。市場の変化に敏感に対応する。
スタッフの専門知識・技術向上
竹資源の加工技術や販売に関する知識を継続的に習得。業界動向や新規用途の開拓に貢献できる人材育成が重要。
伐採した竹を竹チップ・竹パウダー・竹炭へと加工し、複数の販売ルートで展開することで、単純な廃棄物処理から持続可能なビジネスモデルへの転換が実現します。環境保全と経済効果を同時に達成できる竹資源活用事業は、地域社会への大きな貢献となるでしょう。
有限会社正樹園では、30年以上の造園工事実績を活かし、竹林整備から竹チップ・竹パウダーの製造・販売まで、一貫したサービスを提供いたしております。放置竹林の整備や竹資源の活用についてお困りでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。当社の一級造園施工管理技士・二級造園技能士がサポートいたします。
菊川市・掛川市をはじめ、静岡県全域での竹林整備・竹資源活用事業に対応いたします。お気軽にお気軽にご相談ください。
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